2008年 04月 20日
「風にゆれる、じっと見てる」
横田さんのホンにはめずらしく、女性が主人公でした。この役を演じた女優の演技がよかったです。冒頭もラストもよかった。物語の前半、やや単調にも感じたかなぁ。登場人物が19名いて、たぶん声の出し方というか、話すテンポ? 間合い? が、多くは似ていた気がする。タテヨコの俳優たちは、そう考えると、みんなセリフの出し方が色々だったのかもしれない。
舞台上に自由に(だったか自然にだったか)いるにはどうすればいいか。みたいな質問がアフタートークの際にありました。鐘下さんも横田さんも、わからない、だから自分は俳優をやめた、という趣旨の回答でした。僭越ながら、私が回答すると、「方法は特にない」です。舞台にその人物がちゃんといるかどうかは、観る人が判断することだから。アフタートークの際の、5名の出演者たちは、私が観るに、見事なほどに舞台にいました。葛藤が本物で、表情が活きていて、ひとりひとりの個性や特徴が浮き彫りになり、話す言葉に聞き入った。みなさんはあんなに居心地の悪い、つらい時間もなかったろうと思いますが、でも観ている分には本当におもしろかったです。本番中より魅力的だったと言っても過言じゃないです。失礼ながら。
まぁ、あんな無茶振りされたら、だれだって困るよね。自由とはなにかを定義しないまま、勝手に「あなたたちは不自由でしょ」と先生に決め付けられちゃって、「それについてどう?」みたいなアバウトな質問をされて、マイクを持たされる。ありゃ、学生にはきついわ。みんなよく頑張りました。その困っている様子や頑張っている様子が素敵でしたよ。お疲れさま。(はやし)
by futohen
| 2008-04-20 00:03
| 演劇一般