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ラブレター@仙台

 ショートスピーチを連発。10秒で考えて60秒話す。カードに書かれたテーマを見て、それについて話すのです。一般論や解説を語るよりは、自分に引きつけて、それと自分との関わりを語るのが理想。つまり自己紹介のバリエーションです。ピンポイントで具体的なテーマが与えられる。そのほうが漠然としゃべったり、趣味や抱負を語ったりするより、きっと語りやすいし、ずっとずっと語り手の人柄が伝わってきます。びっくりしますよ。1分間の密度がちがう。

 「校長先生」をテーマに語ってもらったスピーチはどれもよかったなぁ。ぐっと来た。いい話をしてくれとリクエストしたわけじゃないんですよ。逆に聞いていて軽いショックを受けたのが「ラブレター」です。みんな、もらったときのことを話すんです。そんなモテるんかい。あのな。ラブレターの「もののあわれ」は、受取人の側じゃなくて差出人の側にあるんだよ。圧倒的にそうだよ。私はもらったラブレターについてなんて、語るほどのことはなにもないよ。

 なんだか受験や就活のための作文対策みたいですね。でもこれもれっきとした演技レッスンです。今日はスピーチの形式でしたが、これをゆくゆくは一人芝居の作品に仕上げていきたいんですね。例えば「ラブレター」がテーマの一人芝居の連作上演なんて、ぜひ観てみたいね。みんな台本を整理して。ト書きも考えて。演出も工夫して。もちろん衣装を着て。今日のスピーチも、あれをセーラー服姿で語ったんだったらきっとゼンゼンちがったよね。切実さが。

 ま、焦らず急がず、ゆっくりと作業を進めていきましょう。(はやし)
by futohen | 2007-09-16 20:53 | 演劇一般