2006年 03月 04日
津田記念日プロデュース「若葉のとき」
和菓子屋さんのお話なんですよね。その控え室が舞台の、一幕もの。作風はタテヨコ企画の「宇宙ノ正体」やグリングの「海賊」に似ている。それぞれ04年と05年の、マイ・ベストだ。それらと比べると、さすがに若さを感じなくもない。今後に期待大の劇団ですね。
なにせよかったのは顔です。ふたつの顔。その表情。ひとつは若社長の奥さん。奥さんのあのときの表情(←誤解を招くか?)。もうひとつはベテラン職人。カズさんのあのときの顔。どちらも時間にして、1、2秒ていどのものでしょう。でも、私の目には焼きついていますよ。奥さんの本気、カズさんの本気が伝わる、本当にいい顔でした。演技はセリフじゃないのだ!
「和菓子は愛です」。と言うなら、顔だって愛なのだ。と思いました。ことばじゃない。
ゆーたは中学生をいじるのも抜群に上手だったけど、今日のを見ていて「なるほど」と気づいたことがあった。自分よりじゃっかん目上の人との距離のとり方が、なかなかいいんだな。押したり引いたりね。ちょっと敬語を交えつつね。後輩をいじる演技もいいんだけど、奥さんとか先輩のカズさんとか社長とか、そういった人たちとのやりとりに味がありました。
いやぁ、仕事だけじゃなく生活もともにしている仲間たちの日常の様子って、私のツボだ。自分のいままでのその類の経験を、今夜はいっぱい思い出しました。(はやし)
by futohen
| 2006-03-04 00:51
| 演劇一般