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劇団一跡二跳「嘘族」

 いまここに3人の人物がいて、彼らは本当族か嘘族か、どっちかだ。だけどだれがどうなのかはわからない。ちなみに言うまでもないでしょうが、本当族は本当のことしか言わないし、嘘族はかならず嘘をつく。人物を仮にA、B、Cとして、あなたはまずAに問いかけます。

 あなた:あのー、あなたは本当族ですか、嘘族ですか?
 A:×××××!(なにか言っているが、意味不明)

 当惑したあなたはBとCにも尋ねます。

 あなた:あのー、この人(A)はいまなんて言ったんでしょう・・・?
 B:この人(A)は「私は嘘族だ」と言ったんです。で。この人(C)も嘘族です。
 C:いいえ。私は本当族です。私は本当のことしか言いません。

 さて。A、B、Cの正体は?

 ・・・というのは有名なクイズですね。考えれば答えは出ます。私がおもしろかったのは、クイズの内容そのものではなくて。イクバル・カーンという英国人(アフガニスタン系?)の俳優がAの役をやったことです。あれはすごいな。もうまったく、本っ当になんて答えたのかわからなかったです。あれ、英語じゃないですよね。英語だったら、意味はわからなくても「あ。英語だ」ぐらいはわかる気がするもの。あなたがしゃべったのは何語ですか?

 新宿シアタートップスにて観劇。劇団一跡二跳の公演を観るのはこれがはじめてでした。こんどはイクバル・カーンが客演していない作品も観てみたいです。逆説的だけど、今回のは彼の存在が大きすぎる。つぎの作品を楽しみに待ちたいと思います。(はやし)
by futohen | 2006-02-14 22:37 | 演劇一般