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かえりの合図、まってた食卓、そこ、きっと

 夜。池袋の東京芸術劇場シアターイーストにて。マームとジプシーの「かえりの合図、まってた食卓、そこ、きっと」を観劇。岸田賞受賞作品の3年ぶりの再演。私は初演は観ていません。観ながらいろいろと考える。この作品は、きっと作品を作ること自体が喪の仕事であり、上演は110分間のお葬式なんだろうなぁ。「帰る場所」が跡形も無くなってしまうのは大変なことだ。私自身にはそのような体験がありません。強いて言うと東大の駒場小劇場かな。演劇テキには私の生まれ育った場所でしたので。以来、演劇テキには流浪している気がしますが、でもそれは私の人生の演劇テキな一部分のことでしかない。いまや飛ぶ鳥を落とす勢いのマームとジプシーです(秋はヨーロッパツアーがあるんだとか!)が、私はこんな有名になる前の、下北沢の画廊でやってたようなちっちゃな作品が好きでした。そのころから作品の味わいはそんなに変わっていないと思うのに、なんだか大掛かりになっているね。いろいろと大変な面もあるんだろうなと想像します。(はやし)
by futohen | 2014-06-10 00:05 | 演劇一般