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ホット・チョコレート

 朝から王子の北とぴあへ。つつじホールにて。城東地区大会Aブロックの2日目。女子聖学院「奇跡の場所」、都立飛鳥「ホット・チョコレート」の2作品を観劇。女子聖学院は去年、都立飛鳥は3年前、高校演劇サミットに出場してくれた学校です。女子聖学院は去年は「夏芙蓉」でしたが、今年は筑田先生の創作。この劇場はしっかり暗転できるし、外部の物音とも切り離されている。暗闇と静寂をつくれる環境であることが、筑田先生の作風に合っていたように思いました。都立飛鳥の「ホット・チョコレート」は有名な作品ですし、各地で何度も私は観ましたが、かなりよかった。主役の女子が私の知り合いの中澤日菜子さんに雰囲気がそっくりで、「中澤ってひょっとしたらこういう女子だったのかもな」と、知り合いの過去を思わぬところで知ってしまったようなワクワク感もありました。おもしろかった。

 お昼からファミレスで書きもの仕事。遅れに遅れていた原稿を3時間かけて仕上げる。

 劇場に戻り、吉田小夏さん田野邦彦さん河西裕介さんの講評を聴く。身内だからほめるわけではないが、今日は田野さんの講評がすばらしかった。あなたたちの作品が自分にはどのように見えて、それによって自分の心がどのように動いたか。田野さんはしっかりと自分の解釈をフィードバックしていました。審査員の講評はそうであるべきというのが私の持論で、でもそれは簡単ではないのよね。例えば田野さんの「ホット・チョコレート」のガムテについてのコメントとか、しびれました。ああいうのが聴きたいのだ。

 審査員の講評は本当におもしろい。都立葛西南の作品に対する河西さんの講評も素敵でした。アニメ的、ゲーム的、ラノベ的な世界を描いた生徒創作作品に対する講評のなかで、あれほど建設的で具体的なアドバイスをした審査員を私は他に知りません。あれは葛西南の部員はうれしかったでしょう。素敵でしたし、なにより勉強になりました。(はやし)
by futohen | 2013-08-29 23:15 | 演劇一般