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全国大会初日

 朝。長崎市は今日も笑っちゃうほどに暑い。路面電車で長崎市公会堂へ。全国大会の初日。丸子修学館「K」、名取北「好きにならずにはいられない」、北見北斗「ちょっと小噺。」、さくら清修「自転車道行曾根崎心中」、瓊浦「南十字星」の5作品を観劇。名取北の作品は東北大会で観たとき【楽しそうに「だるまさんがころんだ」をしながらふたりがだんだん遠ざかって行った】のが強く印象に残っています。それって2秒とか3秒とかのことだったんですね。短い。ほんの短いシーンが作り手の手を離れて観る者のアタマのなかでどんどん膨らんでいくのって、たぶん素敵なことだ。夜は大盛況の顧問研修会。気分よくホテルに戻る。

 今日のマン・オブ・ザ・全国大会は文句なしで阿部順先生。私はNPO法人パブリックの仕事でこの1年ほどは高校演劇以外の場でもお会いする機会が多かったのですが、やっぱり阿部順先生は高校演劇界の花形だ。壇上で挨拶している姿が輝かしい。いつぞやまだ私が高校演劇を観はじめたころの関東大会、審査結果の発表で阿部順先生が壇上に出ていらして「すぐ発表します。最優秀賞。文部科学大臣賞。『老人ホームひまわり園』。都立江北高校」と読み上げた、その「老人ホーム」の1文字目の「ろ」で私は感激してしまって、それは応援していた作品が全国大会に選ばれた瞬間だったからなのだけど、そのときの声をはっきり覚えています。やっぱり阿部順先生は壇上がよく似合う。と思った一日でした。(はやし)
by futohen | 2013-08-02 23:58 | 演劇一般