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「桶屋」はどうなる

 放課後の都立東高校を訪問。演劇部の稽古を見学させていただきました。演目はもちろん「桶屋はどうなる」。近々オリジナルキャスト(卒業生2名を含む)による最後の公演があるそうで、その稽古です。いやぁ、相変わらずラブリーでパワフル、小さいけど根性があって強い。作品の印象そのまんまの俳優たちを満喫。演出家がパンと手を打って稽古を止めると、俳優たちがすぐに演出家のところに走ってきます。ラブリーだなぁと思いました。

 普通の劇団なら、出演者3名のうち2名が公演期間中、それも好評を博している演目の公演期間中に「引退する」だなんてことはありえない。学年や年度による明確な線引きがあるのは高校演劇だからこそで、それは批判の対象にもなるけど、私はそれこそが高校演劇の尊さの源なのだと思います。8月の全国大会の「桶屋」が楽しみです。3人のうち2人が卒業しても、きっとラブリーでパワフルで小さくて根性があって強い作品になっているでしょう。

 古市憲寿の「絶望の国の幸福な若者たち」(講談社)を読む。(はやし)
by futohen | 2013-05-02 00:09 | 演劇一般