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育てる

育てる_e0008016_1365319.jpg 朝から小竹向原のアトリエ春風舎へ。午前は関係者向けに都立世田谷総合の上演。午後から本番。今日が「高校演劇サミット」の楽日です。甲府昭和→都立飛鳥→都立世田谷総合→甲府昭和の4ステージ。今日は深田さんが記録映像を撮ってくれました。つい先日、東京国際映画祭の日本映画・ある視点部門で作品賞を受賞したばかり。そんな新進気鋭の深田監督が記録映像を撮ってくれることのありがたさ。4ステ終了後は岩城さんと西村さんのアフタートーク。私は感動しました。あれほど愛と専門性に満ちたトークを私は聴いたことがない。「せたそーのあゆみ」のタテの動きが岡崎くんの発案だったと知ってびっくり。客出し後は簡単な交流会。出場校の部員たちから寄せ書きをもらいました。みんな待機所でなにか熱心に書いているなーとは思っていました。バラしの後は春風舎で簡単な打ち上げ。この企画はここまでずっとノンアルコールでした。初日の乾杯もしなかった。大人だけだし、最初で最後の一杯。今夜は本当にいい夜です。もう、世界中のすべての方々に感謝したい。ありがとうございます。

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 ご挨拶

 私が高校演劇を観るようになったのは2003年からです。都立駒場の「Is-アイズ-」(2003年都大会)を観て「高校演劇、すげー!」と思ったのがきっかけでした。法政二の「ロック」(2004年関東大会)には体が震えました。都立江北の「老人ホームひまわり園」(2004年都大会)には泣いたなぁ。麗澤の「夏祭り」(2006年千葉県大会)の、ラスト近くの「やさしさに包まれたなら」を歌うシーン。あれも思い出すだけで泣ける。青森中央の「最終試験場の9人」(2007年春季全国大会)は観終わってしばらくは席を立てませんでした。宮城第三女子の「タマゴの勝利」(2008年東北大会)は素敵でした。上品でラブリーで切実。松戸馬橋の「赤鬼」(2008年千葉県大会)には圧倒され、盛岡第一の「みんなの美学」(2009年岩手県大会)には度肝を抜かれました。……この7年間、私は高校演劇から多くものを与えられてきました。いつかお返しがしたいと思っていました。この「高校演劇サミット」が高校演劇にとって幸せな企画に育ちますように。

                           サミットディレクター 林成彦


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 そう。まだ第一歩なのだ。「高校演劇サミット」を育てるのだ。これから。もっと。(はやし)
by futohen | 2010-12-20 02:07 | 演劇一般