縦軸

 午後から王子の北とぴあつつじホールへ。城東地区大会Aブロックの最終日。4校目の都立白鴎「縦軸」のみ観劇。これは渾身の傑作ですね。いわば白鴎高校版「ひととせ」。

 白鴎高校は去年の「通行人Aの主役論」や2年前の「ヒーローのヒーロー」がどちらもチャーミングな作品でしたし、去年は「高校演劇サミット」に応募してくれた縁で、私はいちど学校にお邪魔して当時の1,2年生の人たちとワークショップもしたのでした。なので引退した今の3年生がおもしろくて力のある人たちだったことを私は知っていますし、「縦軸」の上演を3年生が観に来ていることにも私は気づいていました。であるがゆえに、あれは観ていて胸が熱くなる。がんばったなぁ。昨日ヤマダ先生とお会いした際に「今年はオノデラさんのホンじゃないんですね」みたいなことを不用意に聞いてしまった自分のデリカシーのなさを恥じました。そういうことを言う人がいるからいかんのだ。歴代の部長たちがそれぞれの悩みを聞かせてくれるシーンが素敵。白鴎高校の縦軸にはあの「学びの庭に集い来て」で全国大会の最優秀賞を受賞した代の人たちもいるわけですが、各年の部長はその年そのときの悩みを抱えつつ演劇部を支え、渾身の作品づくりをしているのだ。歴代の全員がそうなのだ。その縦の連なりに恥じない、立派な作品だったと思います。お疲れさまでした。

 講評を聴きたかったですが、ダッシュで退出。小田原まで新幹線を利用するぜいたくさ。箱根登山鉄道に乗り継いで宮ノ下駅で下車。今夜は富士屋ホテルに宿泊。(はやし)
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by futohen | 2013-08-31 23:57 | 演劇一般

ホット・チョコレート

 朝から王子の北とぴあへ。つつじホールにて。城東地区大会Aブロックの2日目。女子聖学院「奇跡の場所」、都立飛鳥「ホット・チョコレート」の2作品を観劇。女子聖学院は去年、都立飛鳥は3年前、高校演劇サミットに出場してくれた学校です。女子聖学院は去年は「夏芙蓉」でしたが、今年は筑田先生の創作。この劇場はしっかり暗転できるし、外部の物音とも切り離されている。暗闇と静寂をつくれる環境であることが、筑田先生の作風に合っていたように思いました。都立飛鳥の「ホット・チョコレート」は有名な作品ですし、各地で何度も私は観ましたが、かなりよかった。主役の女子が私の知り合いの中澤日菜子さんに雰囲気がそっくりで、「中澤ってひょっとしたらこういう女子だったのかもな」と、知り合いの過去を思わぬところで知ってしまったようなワクワク感もありました。おもしろかった。

 お昼からファミレスで書きもの仕事。遅れに遅れていた原稿を3時間かけて仕上げる。

 劇場に戻り、吉田小夏さん田野邦彦さん河西裕介さんの講評を聴く。身内だからほめるわけではないが、今日は田野さんの講評がすばらしかった。あなたたちの作品が自分にはどのように見えて、それによって自分の心がどのように動いたか。田野さんはしっかりと自分の解釈をフィードバックしていました。審査員の講評はそうであるべきというのが私の持論で、でもそれは簡単ではないのよね。例えば田野さんの「ホット・チョコレート」のガムテについてのコメントとか、しびれました。ああいうのが聴きたいのだ。

 審査員の講評は本当におもしろい。都立葛西南の作品に対する河西さんの講評も素敵でした。アニメ的、ゲーム的、ラノベ的な世界を描いた生徒創作作品に対する講評のなかで、あれほど建設的で具体的なアドバイスをした審査員を私は他に知りません。あれは葛西南の部員はうれしかったでしょう。素敵でしたし、なにより勉強になりました。(はやし)
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by futohen | 2013-08-29 23:15 | 演劇一般

トリカ

 朝の新幹線で帰京。車内でぱこぱこ原稿を書く。午後。吉祥寺の成蹊中学へ。演劇部員たちとワークショップ。今日は『トリカ』だけであっという間の2時間。『トリカ』は待望の新ネタでして、思いついたばかり。吉祥寺駅から歩いていてふっと思い浮かびました。急きょ予定を変更。準備に時間をかけるタイプの私にはめずらしく、進行しながらルールを考え、ブラッシュアップもその説明をする直前までルールが白紙でした。なのにおもしろいものでブラッシュアップが特に素敵。どの作品もチャーミングだったし、尊さも感じられたし、なにせ観ていて笑える。性別不明、語学力ゼロの宇宙人が成蹊中学に転校してくるという設定のグループ創作で、設定そのものは類例も多々あるでしょうが、『トリカ』のポイントは作品の発表方法。あれは鉄板だ。ぜったい笑える。『トリカ』というのはみんなで決めた転校生の呼び名ですので、いずれまたやるときは違う名前になるでしょう。楽しみ楽しみ。

 増田俊也の「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」(新潮社)を読む。(はやし)
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by futohen | 2013-08-29 00:37 | ワークショップ

 朝から近鉄で三重県四日市市へ。今日の四日市市はすっきりと晴れて、日差しが強い。午後から四日市市総合会館にて、三泗地区(【さんしちく】と読みます。三重郡と四日市市)の学校の先生方47名を対象にしたワークショップ。先生方の大規模な研修の分科会が15種もあるなかの「キャリア教育研究部会」に講師としてお招きいただきました。「架空の職業」のワークショップを約2時間半。たいへん楽しく、あっという間に終わる。個人的には「モスキート」のテレビCMが印象深いです。微力ながら尽力している、という感じがラブリー。ご参加くださった先生方、お疲れさまでした。近鉄四日市駅の丸善で「報知高校野球」を買う。今夜締め切りの原稿がまだ書けていない・・・。忙しい。いや、でも、ありがたいことです。今日のワークショップの感想をまとめたものを早速メールで送っていただきました。「絶賛」とはまさにこういうことで、なんだか恐縮です。ありがとうございました。(はやし)
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by futohen | 2013-08-28 07:14 | ワークショップ

 午後。荻窪の日大二高へ。城西地区大会Aブロックの最終日。4校目の日大二高「さよならセーラー服と白塗り」の1作品のみを観劇。日大二高は架空の大きな世界の一断片を昨年も今年も作品化しています。毎年メンバーが入れ替わっていく高校演劇でそういう試みをしている学校は珍しい。だからこそ白塗りが必要なのかしら。でもこれで白塗りにさよならしちゃうのかしら。世莉さんの講評を聴きたかったですが、ダッシュで退出。

 地下鉄で永田町に移動。国立劇場大劇場にて。優秀校東京公演の演劇のみ観ます。成蹊「〇津」。私はこの作品を5回観ました。ルネ小平、武蔵村山市民会館、東京芸術劇場、シアター1010、そして今日の国立劇場。最後が花道のある劇場でよかったですね。八重山「0(らぶ)~ここがわったーぬ愛島(あいらんど)~」。タイトルのとおり、全国大会でいっちばん観客から愛されていた作品。愛され度はダントツでした。サキシマ戦隊ヤエヤマン。「ヒーローの敵を日本と中国とクジャクにして、ヒーローたちが八重山のみんなを守る」というセリフがすごすぎる。【クジャク】に目を奪われるけど、【日本】が入っているのがすごい。終幕後の出演者インタビューのラブリーさも抜群でした。大満足。(はやし)
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by futohen | 2013-08-25 22:17 | 演劇一般

矢野顕子

e0008016_0182011.jpg 夕方から夜にかけて。パルテノン多摩の大ホールにて。「矢野顕子リサイタル2013」を鑑賞。あっという間の1時間45分。やっぱり歌は本人が歌っているのを聴くのがいちばんだ。録音されたものではなく。矢野顕子はMCのときもピアノを弾いている。歌い始めると歌詞がセリフのようにも聞こえる。1人称で書かれた歌詞が多いのかしら。今夜の多摩市はそんなに暑くない。調布市では花火大会があって浴衣姿の人々も大勢。夏の終わりの楽しい夜でした。「体育座りをするにんじん」がとっても気になる。

 小山田浩子の「工場」(新潮社)を読む。この人はいずれ芥川賞をとるでしょう。(はやし)
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by futohen | 2013-08-25 00:22 | 表現活動一般

 朝から筑駒へ。筑波大学の教員免許状更新講習会「演劇の専門家とつくる教室」。早いもので今年で5回目です。午前9時から午後5時までワークショップ形式で進行。ご参加くださった先生方、お疲れさまでした。なかには滋賀県や熊本県からご参加くださった方もいます。やっている私たちには全く実感はありませんが、きっと本当に相当な人気講座なんでしょうね。期待に応えるべくさらにブラッシュアップして来年以降に備えます。

 今週は研修の仕事が立て込み、睡眠時間を極限まで削って、くたくたに疲れ果てる。仕事に忙殺されている間に高校野球も終わってしまいました。この一週間で食生活もすっかり易きに流れてしまった。軌道を修正しよう。(はやし)
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by futohen | 2013-08-24 11:06 | ワークショップ

157対160

 今日も朝から暑い。ぜひとも出席しておきたい勉強会があったのですが、やむなく予約をキャンセル。時間がない。PCに向かってひたすら助成金の申請書類の作成。なかなか書けない。こういう書きものをしていると決まって気持ちが倦んでくる。書くのに飽いて、ジムで身体を動かす。仕事を忘れてミステリ小説でも読み耽りたい。今年は夏休みはあったけど決して休んでいない。夜。駒場でNPO法人パブリックの理事会。4時間。話題が尽きない。

 明日の高校野球は4試合とも好カード。済美の安樂投手は最速157キロだという、規格外の怪物2年生投手。対する花巻東の選手たちは最速160キロの大谷投手の球を毎日見ていた人たちだ。全国約4000校のなかで最も安樂投手のスピードボールに対処できる学校なのでは。157だとか160だとか、高校野球のレベル向上はすさまじいですね。

 ちなみに優勝予想は常総学院か作新学院。優勝希望は弘前学院聖愛。(はやし)
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by futohen | 2013-08-17 02:22 | ワークショップ

サマフェス

 今日も暑い。朝から北千住へ。シアター1010にて。「高校演劇サマーフェスティバル2013」の2日目。津田沼「セッちゃん」、宮代「艶容猫伯爵夢世道行(あですがたねこはくしゃくゆめよのみちゆき)」、成蹊「○津」、栃木「東へ!」の4作品を観劇。津田沼、宮代、成蹊の3校はこの1,2年で僭越ながら審査員として作品を拝見した学校なのでした。ご活躍の様子、うれしいです。昨日の桐蔭学園の作品も観てみたかったなぁ。福井健太の「本格ミステリ鑑賞術」(東京創元社)を読む。おもしろい。仕事を忘れてミステリを読み耽りたい。この2,3日の疲れが出たのか、19時には寝てしまう。背中の激痛が再発する。(はやし)
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by futohen | 2013-08-16 08:29 | 演劇一般

高校演劇の話

 朝から日本橋で仕事の打ち合わせ。ぐんぐん日差しが強くなる。午後。筑駒で「演劇の専門家とつくる教室」の打ち合わせ。今年で5回目。教員免許状更新講習会の超人気講座です。8月23日です。がんばります。夕方。オリザさんの面談。「高校演劇サミット2014」に正式にゴーサインが出ました。来年3月の29日と30日です。公開ゲネもやります。参加校は公募します。田中圭介さんが稽古場に出向きます。おって詳細をご案内します。ワークショップもやります。奮ってご応募ください。ちなみに「高校演劇サミット2015」も2015年の3月末に実施する見込みです。どうぞよろしくお願いします。夜。駒場のスタジオ走り穂で劇団の演出部ミーティング。オリザさんを囲んで楽しく5時間。いやぁ、楽しかったなぁ。いい夜でした。

 私は今夜、オリザさんから聞いた長崎全国大会でのあるエピソードに興奮気味。(はやし)
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by futohen | 2013-08-15 01:24 | 演劇一般