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 不等辺演劇倶楽部、林成彦です。世田谷からタテにヨコに。アートで「世界」を目指します。「俳優を目指さない演劇ワークショップ」の情報はこのブログから発信します。


by futohen
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アルカリ

 午後。こまばアゴラ劇場にて。壁ノ花団の「アルカリ」を観劇。平日なのに客席は超満員。舞台の匂いがいつものアゴラとは違う感じがしました。あの古いトランクの匂いだろうか。この人たちは何だとかなんでこんな喋り方するんだとか、観ながらずっとアタマで想像を働かせていました。が、途中で集中力が切れる。もう1回観たいけど、今日が楽日・・・。残念。チラシぐらい、先に読んでおけばよかった。今日で2008年度も終わりですね。この1年間はたくさん芝居を観ました。2009年度もおもしろい芝居と出会えますように。(はやし)
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by futohen | 2009-03-31 22:32 | 演劇一般

マキムラの空

 夜。俳優座劇場にて。中大杉並の「マキムラの空」を観劇。演劇で「坊っちゃん」をやるのって、あまり聞かないですね。新鮮。坊っちゃんのセリフというか、あの文体がひじょうに耳に心地よい。さすが漱石。宿直室のシーンは痛快ですね! 私は自然に足が動いて、足でリズムをとっていました。なんだかイナゴの足みたいだ。私だけか。もし観客全員の足がイナゴみたいに動いていたら、すごい。サイモン・マクバーニーもびっくりの究極の演出だ。(「コンプリシテ」の名のとおり、観客全員が「共犯者(イナゴ)」となって夜の宿直室に忍び込むのだ)。

 「坊っちゃん」の部分が予想を超えてすばらしかっただけに、バックステージの部分がちょっと弱いかなぁ・・・。もうひとつ、この作品はタイトルが弱いです。内容と比べて、もったいない。これは再考の余地ありでは。×××が今ほど認知されていなかった時代として、1997年を設定。それはおもしろいと思いました。ただ、今も×××がきちんと認知されているものなのか、私はよく知らない。どうあることが本人にとって幸せなことであるのか、私にはわからなかったです。それでも幸せ感いっぱいのラストは見応えがありました。彼らは「1997年の高校3年生」なんですね。数字が具体的なので、やっぱり年齢を計算しちゃいますね。30歳を目前に控えて、現在の彼らはどうしているのか。それを観てみたくなりました。欲張りかしら。

 私は京華学園の上演中に入場したのですが(京華学園のみなさん、すみません・・・)、客席が埋まっていることにびっくり。中大杉並のときもそうでした。「はいすくーるドラマすぺしゃる」、集客力すごいですね。私は複雑な思いです。四季自由劇場の春フェスは、客席がこんなに埋まっていなかった。もっともっと観客が入っていいのに。だって、あちらは全国大会です。各ブロック大会で高評価を得た作品が全国から結集する大会です。知っている人が出演していなくても、おもしろい作品はおもしろいです。来年はぜひ春フェスにも!(はやし)
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by futohen | 2009-03-31 02:48 | 演劇一般

便所くん~男だけの世界

 明日の準々決勝の1試合目。中京大中京が勝つか、報徳学園が勝つか。ネット予想が真っ二つに割れているのがおもしろいです。私はもちろん中京を支持します。愛知県出身ですから。がんばれ中京。目指せ優勝。これで準々決勝で報徳に勝って、準決勝で箕島、決勝で早実と当たるようなら、中京にはぜひ復刻版ユニフォームで試合をしてほしいです。詰め襟のあのストイックなユニフォーム。昭和50年代からの高校野球ファンの切なる願い。

 春フェス3日目。県立刈谷東(愛知)の「便所くん~男だけの世界」をたいへん興味深く観劇しました。便器くんが文吾にお願いをするシーンは観ていてワクワクしました。文吾が便器くんに取り込まれてしまう辺り、他の2台の男子用便器も人間に見えてきました。ここまではファンタジーであり、ホラー。私の好みとしては、それで留めてしまってもよかったように思います。親との確執というか、親に負担をかけていることの自責の念(との闘い)に触れずに、「ひきこもり」は語れないように私は思います。私の「ひきこもり」観が浅薄すぎるのかしら。もしハイバイの岩井秀人さんだったら、この作品をどう語るだろう。とっても興味があります。

 ポツドールの「愛の渦」のように、それが芸術的効果を狙ってのことなら、女優がパンツを脱ごうが男優が性器を見せようが、人間の小ささや悲しさを感じこそすれ、不愉快にはなりません。男子が女子のジャージを脱がしたのは、なにかの効果を狙ってのことだったのかしら。観客いじりも微妙な印象でした。観客のいじり方って、難しいですね。特に男子が女性客をいじるのは難しい。安全地帯にどう踏み込むか。前橋南の「姨捨DAWN」はその点、達者でした。ユーモアだったり上品さだったりが不可欠なのかな。「女の子をどう誘うか」、すごくおもしろい課題だと思います。私はぜひ舞台の上だけで、悪戦苦闘してほしかったな。

 今夜は気持ちよく飲みました。ご一緒させていただいて、ありがとうございました。(はやし)
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by futohen | 2009-03-30 02:08 | 演劇一般

タマゴの勝利

 午後。四季自由劇場にて、今日も春フェス観劇。宮城県第三女子の「タマゴの勝利」はやっぱり傑作! 東北大会で絶賛された作品です。私は再び心を奪われました。優しさや温かさ、切実さや痛さの感触。観ながら、映画の「非・バランス」を思い出しました。私の好きな映画です。作品の感触が似ている。そう言えばあれも宮城県の映画でした。たしかそう。

 3人ともすばらしかったです。ゆったり喋っているようで、会話のテンポは結構早い。すっと立っていて立ち姿がきれい。所作や動作、身のこなしが丁寧でした。両手が遊んでいるときがない。多数決のときの手の上げ方まできれいでした。歩き方もきれいだし、リズミカル。ダンスも軽快です。ユキちゃんのダンスは手先指先まで表情ゆたかでした。東北大会で審査員が感心していた通り、この作品は上品ですね。本当に品がいい。雰囲気がいい。なかなかお話の先が読めませんが、この「先の読めなさ」も心地よい。ギルバート・オサリバンの「アローン・アゲイン」は絶妙の選曲ですね。悲しみを明るく歌う。明るい悲しさ。この作品に打ってつけだ。あの3人を同級生にしてしまわず、先輩をひとり混ぜたのが作劇上の「勝因」だと思います。丁寧語の会話が耳に心地よい。とにかく3人とも本当に素敵です。マサエがピンチのとき、先輩が走ってくる。背筋の伸びたその姿の凛々しさ、美しさ。観ていて涙が出ました。あのクールな先輩が走る。ピンチに走って来てくれる。こんなに嬉しいことがあるでしょうか。女子だけであの装置を作ったり搬入搬出したりするのはきっと大変だったでしょう。シンプルだけど、この作品にはこの舞台装置しか考えられない。スロープがとっても効いていました。

 この春フェスにも審査員がいればいいのに。順位付けはしなくていいから、ぜひ講評を聴きたいです。この作品をどんな言葉でどう評するのか。東北大会では欠点らしい欠点はほとんど指摘されていませんでした。アドバイスするとしたらどんなことだろう。(はやし)
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by futohen | 2009-03-28 21:23 | 演劇一般

御用牙

 午後。浜松町の四季自由劇場にて、高校演劇の春フェスを観劇。仕事が午後までずれ込んでしまい、私が観たのは県立安心院(大分)の「私のパパはモンスター」1本のみでした。部員の個性がよく活きていて楽しく観劇。紙芝居(?)もおもしろい。あばれヌンチャク(←懐かしいね。解散しちゃいましたね)のようでした。舞台装置と演技とがもっとなじんでいればなぁ。机もイスもほとんど使われていないのが惜しい。ところで、この秋に私はまた大役を仰せつかるかもしれません。たいへん光栄です。責任の重さを忘れず、日々精進に励みます。

 夜。新宿の紀伊國屋サザンシアターにて。先日のメンバーたちと一緒に「御用牙」を観劇。演出は南河内万歳一座の内藤裕敬さん。私は20年前に「二十世紀の退屈男」を観て以来のファンです。のっけの戸板を使った演出でいきなり「唇に聴いてみる」を思い出す。モッブシーンにやっぱり万歳一座の匂いを感じてうれしい。ただ劇場が例えばシアタートップスだったら、この作品はもっと映えたろうなぁ。内藤さんの演出(ロマン溢れるパノラマ世界)は、もっと小さな劇場でこそ活きる気がします。主演の山崎銀之丞さんは色気があるなぁ。ラストのカーテンコールは、私が観た1000本を超える芝居のなかで、いちばんかっこよかったです。

 観劇後、みんなと居酒屋で飲む。さっちゃんの話術というか座持ちのよさはさすがだ。ワークショップのときから感心していました。経緯は忘れたけど、みんなで第九を合唱しようという話で盛り上がる。すばらしい。マイズナーと関係ないのはもちろん、そもそも演劇ですらない。楽しい。ただ遊ぼうというだけじゃなく、目標があるというのは素敵だ。ニューヨークに行ってストンプを観たという話が出ました。日本人がすごかったと。私は宮本やこが渡米する前に、彼女と2回共演しています。うち1回は私が演出も担当していた。彼女の大成功は喜ばしいし、励みです。ニューヨークで輝く彼女のように、私も東京で光り輝こう。いつか。(はやし)
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by futohen | 2009-03-28 02:41 | 演劇一般
 夜。池袋のあうるすぽっとにて。「ユートピア?」を観劇。イランとフランスと日本の劇団による共同創作作品。私は前半の「クリスマス・イン・テヘラン」が好きだなぁ。フランス語ペルシア語英語日本語の4ヶ国語が飛び交う。オリザさんのホンなのだけど、なんだかチェーホフ作品のような肌合い。イラン人の女優の歌うイランのクリスマスソングが素敵。声も魅力的でした。いちばん最後のシーンは、マイケル・ジャクソンの「スリラー」みたいだったなぁ。いい意味で。

 明日は中京大中京が倉敷工と対戦します。ネット予想では中京有利の声が圧倒的です。圧倒的すぎて却って心配。油断しなさんなよ。がんばれ中京。目指せ優勝。(はやし)
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by futohen | 2009-03-27 02:12 | 演劇一般

態度が悪くてすみません

 夜。浜田山にて。椎原くんのお試しワークショップに顔を出す。やはりピンポンパンには異常に血が騒ぎます。なぜだか自分でもわからない。ああいうゲームで勝てない自分を自分で許せないんだろうか。明大前で飲んでいて終電を逃す。そんなの私には珍しい。1時間かけて歩いて帰宅。私はいろいろ話をしたかったのだな。メンバーと。サシで。今夜は満足です。

 内田樹の「態度が悪くてすみません」(角川oneテーマ21)がおもしろい。(はやし)
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by futohen | 2009-03-26 03:40 | ワークショップ

無効じゃんけん

 夜。駒場にて。釘本光さんのお試しワークショップに参加。今夜が3回目の「妄想キャンプ」。お互いにてんで別々のルールでじゃんけんをしていたため、どっちが勝ったのかジャッジできなかった。偶然だったとはいえ、あれはおもしろかったなぁ。勝ったのか負けたのかわからないじゃんけんなんて、人生初じゃないかしら。この「妄想キャンプ」に私が参加できるのは今日が最後でした。28日の本番、大成功をお祈りしています!(はやし)
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by futohen | 2009-03-24 02:53 | ワークショップ
e0008016_355295.gif 午後。こまばアゴラ劇場にて。田上パルの「改造☆人間」を楽しく観劇。デトックス道場を舞台にした絶叫系の体当り芝居。俳優たちは上演中にたくさんカロリーを消費していそう。島田曜蔵さんや松高義幸さんの佇まいは、20年前の南河内万歳一座のようです。素敵だ。男性陣と比べると、女性陣がやや弱いかなー。しゃばっけが抜け切っていない感じ。島田さんのアゴの位置にドロップキックが届くような、そんな万歳一座テキな身体性を女優一人一人にも期待したいところ。そういえば今週は万歳一座の内藤裕敬さんの演出作品も観劇の予定です。楽しみ楽しみ。

 たしか火曜日。さっちゃんとちかの「繰り返し」で、さっちゃんが「泣いてる。でも悲しくない」と言ったとき、私はとっても尊いものを感じて、観ていて身体が震えました。あの真っ直ぐさに打たれた。あのときのふたりの、全身の存在そのものが脳裏に焼きついています。今日もふいによみがえりました。10日間のワークショップが終わって、まだ私はその余韻に浸っています。泣いてる。でも悲しくない。こういうのも悪くない。3月は宙ぶらりん。(はやし)
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by futohen | 2009-03-23 03:04 | 演劇一般

非常線の町

 午後。会津若松の会津風雅堂にて。劇団Fly-bo の「非常線の町」を観劇。2月のワークショップだったり秋の地区大会だったりで見知った高校生たちが、活き活きと舞台に立っていました。幕が下りるとき、みんないい顔をしていた。彼らは「インターハイ的」な劇団です。大学の演劇サークルだったら、インカレというか、複数の大学の学生が一緒に劇団活動をするのはむしろ普通です。でも高校演劇では、複数の高校の演劇部員が一緒に劇団活動をしている例はきわめて稀だと思います。そして地区の高校演劇の活性化のために、彼らの活動はすごく意義が大きいと思います。すばらしい。今後も応援します。お疲れさまでした。

 ゆうべは打ち上げのお店から午前3時半に退出し、荻窪から自転車で帰り、家で1時間だけ寝て、新宿発7時半の高速バスに乗りました。渋滞と強風でバスが1時間近く遅れて、会津若松まで所要時間が5時間半。この間、寝たり起きたりを繰り返す。会津若松はかなり寒い。タクシーのラジオで日本が韓国に3点リード。芝居がはねた後、お城の近くの定食屋でおいしいソースカツ丼を食べて、ほっぺたが落ちる。駅前まで歩いて戻り、午後6時発の高速バスに乗る。新宿まで4時間半。寝たり起きたりを繰り返す。今日は非日常的な一日だなぁ。

 往復のバス車内で坪内祐三の「人声天語」(文春新書)を読了。(はやし)
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by futohen | 2009-03-21 01:59 | 演劇一般