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 不等辺演劇倶楽部、林成彦です。世田谷からタテにヨコに。アートで「世界」を目指します。「俳優を目指さない演劇ワークショップ」の情報はこのブログから発信します。


by futohen
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「クツシタの夜」

 下北沢の「劇」小劇場にて、猫の会の「クツシタの夜」を観劇。猫の会は、一緒に高校で演劇の授業をしている北村耕治くんの劇団です。私は昨日今日と受付周りのお手伝いをして、そのまま本番も観させてもらいました。このホンは授業でもずっと扱っていましたが、やっぱり本番を観ると発見があります。例えばラストのフミオとソウコの煙草についてのやりとり。あれを私は完全にスルーしていた。観ながらはっと気付きました。以前、授業でホンの感想を生徒に尋ねたとき、「お酒を飲んでばかりいる気がする」という感想がありました。本当にその通りだ。ということも本番を観ると一目瞭然です。作品のなかに作者本人が遍在している。

 1本の演劇作品を上演するために本当に多くの方たちが関わっているのだなぁ。本当にいろいろな方たちがこの公演を観に来ているのだなぁ。そうやって、多くの人たち(の何だろう、愛?)が劇場に「結集」することで、演劇作品がその都度完成するのだ。コージー、嬉しいだろうなぁ。もちろん心身ともに疲れもたまっていることと思いますが、そばで見ていてうらやましかったですよ。それがいちばんの感想です。あと1日、満喫してください!(はやし)
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by futohen | 2009-01-31 20:26 | 演劇一般
 朝から西東京市で読み聞かせのワークショップ。今日から4回の連続講座です。本選びから発表会までをたどる。これで、参加者のみなさんにぜひ持ちネタをひとつ作っていただきたいです。そして同じプロセスをたどって、今後もぜひ持ちネタを増やしてください。そういう、ノウハウが残るのっていいな。今日のワークショップでなにをやるか。じつは昨日の新幹線のなかでは途方に暮れていました。連続講座の形式を思いついたことで、私自身もモチベーションが高まった。朝9時の田無駅前で、私は全身にやる気をみなぎらせる。・・・が。不測の事態が発生したため、今日は急遽内容を差し替え。次回が初回ということで仕切り直しです。

 午後。うずめ劇場の「ねずみ狩り」を観劇。こまばアゴラ劇場にて。ペーター・ゲスナー&絹川友梨バージョン。車に乗った男女が人里離れた場所にいる。その設定からは、どうしても私は「菜ノ花」を連想します。そしてあれがそうだったように、もっと2人のちっぽけさを感じたい。というか、2人の外側の、周りの世界の大きさを感じたかったです。あと、絹川さんが全裸になったのはやっぱり衝撃でした。展開上、当然の結果だったとは言え。(はやし)
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by futohen | 2009-01-31 00:18 | ワークショップ

国際カーリング選手権

e0008016_23294248.jpg 県立青森中央の「修学旅行」をDVDで鑑賞しました。05年の全国大会の最優秀賞。他校や他劇団による上演はいくつか観ていますが、本家本元を観るのは初めて。聞きしに勝る傑作でした。なにより俳優のポテンシャルの高さにびっくりです。すごいなぁ。そして配役にも「やられた!」と思いました。シャトミがなぜ新体操部員なのか(なぜそういう設定にしたのか)も納得しました。本家本元のヒカルは「でぇー!」とは言わないんですね。文字表記すると「でぇー!」ですが、耳で聴くとちがう。これが本物の驚きの声なのだなぁ。とにかく生徒役も先生役も、出演している高校生たちがみんな魅力的。私的理想的金字塔的名作。

e0008016_232691.jpg 昨日今日と軽井沢に出張していました。2日間ともお天気がよく、心配していたほど寒くはなかったです。後ろの白い山は浅間山です。私は知らなかったのですが、ちょうど昨日から「軽井沢国際カーリング選手権大会2009」というのをやっているんですね。駅にチラシがありました。カーリングかぁ! おもしろそう! 観に行きたかったなぁ。国際大会なのになんと入場無料です。チラシを見ると「スイスVSカナダ」とか「デンマークVS中国」とかに混じって「全日本VS長野県選抜」という試合がありますよ。それのどこが「国際試合」なんだ? 長野県ってそんなに強いのかぁ。にわかにカーリングという競技に興味が湧きました。がんばれ、長野県選抜!(はやし)
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by futohen | 2009-01-29 23:30 | 演劇一般

「俺たちの甲子園」

 県立湯本(福島)の「俺たちの甲子園」をDVDで鑑賞しました。94年の全国大会の最優秀賞。いやぁ、これはすばらしい。バス停のシーンとか上手いなぁ。親がバスに乗って帰っていくのを見送る息子の、ちょっとした表情がすごくよかった。そもそも役者の顔つきがいいですね。特にあのふたり。芝居の終わらせ方も抜群です。こう、観客に渡している感じがする。ジプシーキングスの「マイ・ウェイ」も効果的だなぁ。96年の岩井俊二の「スワロウテイル」よりも、石原哲也さんのほうが先に「マイ・ウェイ」を使っていたんですね。全国大会は8月のアタマですから、上演のタイミングも最高だったはず。94年夏の福島県代表(←高校野球のです)は県立双葉だったかしら。そんなことも思い浮かべ重ね合わせつつ観ていました。

 野村誠+大沢久子の「老人ホームに音楽がひびく」(晶文社)を読了。たいへん感心。

 桜井さんとぼくとは似たことをやっていたのだ。ぼくの作曲は、緻密に計算された現代音楽がどうやったら自由奔放さを失わないでいられるか、その方法の探究だとするならば、桜井さんは、形式化、マニュアル化された介護が自由奔放さを失わないためにさくら苑を作った。だから根っこの部分で共通しているものがあるように思う。

 野村誠さんの著書はもっと読んでみようと思います。(はやし)
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by futohen | 2009-01-28 21:20 | 演劇一般

「反復かつ連続」

e0008016_22878.jpg toi の「四色の色鉛筆があれば」を観劇。シアタートラムにて。短編作品4本のオムニバス公演。「あゆみ」「ハイパーリンくん」「反復かつ連続」「純粋記憶再生装置」。作・演出は青年団の柴幸男さんです。私のお目当ては「反復かつ連続」でした。ずっと観たいと願っていました。2年前の「劇王Ⅳ」で圧勝し、「演劇界の発明」とさえ評された作品です。どんななの?

 いやぁ、すごかったです! 手法が斬新なだけじゃなくて、泣ける。あれは泣きますよ。「反復かつ連続」の上演時間は15分。出演者は1名です。描くのは、ある家族の朝の光景です。特にどうということもない、平凡な家族の平凡な日常。ただその描き方が、・・・いや言いますまい。内山ちひろさんの演技も抜群。柴幸男さんの作品は、高校演劇とも親和性は高いと思うのです。舞台装置は特にないし、人数も少ない。高校生には高校生の、例えば「反復かつ連続」がきっとできるはず。観てみたい。どなたか柴さんに相談なさってはいかがでしょう。

 今日は私も創作意欲が掻き立てられました。作ろう。ひさしぶりに。(はやし)
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by futohen | 2009-01-28 01:37 | 演劇一般

高山植物園/城東地区

 高山植物園の「天の空一つに見える」を観劇。アトリエ春風舎にて。敦(永井秀樹さん)が去ってからモノローグの応酬が始まるまでのシーンをもっともっと観ていたかったです。シーンを引き伸ばしてほしいという意味ではありません。あの場にもっと立ち会っていたかった。私の個人的な憧れだったり私の個人史上の事件だったりを思い出しつつ観ていました。注文もあります。松本市の方言が俳優の肌に沁みていないし、中年のおばちゃんたちのべったりした生活感が十分には伝わってこないし、「女相撲」という特異な素材をもっと活かせる気もする。それでもこの作品はよかったです。特に親方(小河原康二さん)。共感しました。

 こんどの日曜日。東京都城東地区の冬季合同発表会があります。私は審査員を務めます。芝居作りの条件は「ダンスは禁止」「冬に関する小道具を使う」の2つ。上演時間は20分以内です。なんと20校がエントリーします。私は朝から20作品を観て、全作品について講評します。がんばります。この城東地区からは近年、3校が全国大会に出場しています(「羊のお水、さようなら」の都立東、「老人ホームひまわり園」の都立江北、「学びの庭に集い来て」の都立白鴎)。すごい地区です。この合同発表会もきっと充実したものになるでしょう。興味のある方はぜひ観にいらしてください。ちなみに講評は16:51~17:36の45分間です。なんと分刻みのスケジュールなのです。私の講評、45分でおさまるかしら・・・。(はやし)
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by futohen | 2009-01-27 01:22 | 演劇一般

「Vの肖像画」

 最優秀賞    作新学院「ピチカート!」
 優秀賞第一席 県立前橋「そばや」
 優秀賞第二席 新島学園「サボりバ」
 (作新学院、県立前橋の2校は全国大会に。新島学園は春フェスに出場します)。

 快晴の日曜日。北関東大会の2日目です。栃木市文化会館にて。新島学園(群馬)「サボりバ」、県立見附(新潟)「生徒総会」、県立宇都宮女子(栃木)「Vの肖像画」、県立松本蟻ヶ崎(長野)「一人ぼっちの南吉か」、県立長野東「サバの缶詰」の5作品を堪能しました。

 この大会は審査員の講評がすばらしかったです! あれは部員たちの励みになるでしょう。内容充実。雰囲気抜群。ほめるべき点をきちんとほめる。アドバイスを具体的に語る。言葉そのものはもとより、その周辺。口調や表情や身体の姿勢などから伝わってくる情報がポジティブなものばかりでした。もちろんみなさん上演校の部員たちに向かって語りかけています。殊に瀬戸口郁さんが、「そばや」がいかにおもしろかったかを自分の言葉で整理して、あの美声で、身を乗り出すようにして語りかけていたのには感動。県立前橋の部員たちはさぞや嬉しかったことでしょう。関勝一さんの明るい口調と柔らかい表情、そして暖かい目線と謙虚な姿勢にも感動しました。誠実に、しかもポイントをたくさん語っていたのが素敵です。

 県立宇都宮女子の「Vの肖像画」が私は好きでした。人物と人物の噛み合せ方が上手。終盤のタカハシさんとチノさんのやりとりは、ぐっと来ました。ちょっと「トシドン」のラストのようでもあり、私の好きなラーメンズを思い出したりもした。迂闊にも「最後、目が光る」ってのは完全に見落としました。もう一度観たいなぁ。私はこの作品は上位3つに入るだろうと思ったんですけどねぇ・・・。去年の「自転車置き場に午後6時」と比べても遜色はなかったです。宇都宮女子の脚本創作力はすごいですね。ちなみにタイトルの「V」はひょっとして「B」では?

 審査結果の発表というのは、いつもそうですが、一観客の私でさえ緊張するし、見ていて辛いものですね。私の一列後ろの席で、新島学園の部員がずっと泣いていました。あれは春フェスに出場できるのが嬉しくて泣いていたわけではないでしょう。気の毒で、後ろを見ることができませんでした。いま資料を見たら、今年8月の全国大会で2位になった「りょうせいの話」は、出演者が全員3年生だったんですね。出演者の顔ぶれが変わっても、今年の「サボりバ」も小粋で素敵な作品でした。春フェスを私は楽しみにしています。(はやし)
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by futohen | 2009-01-26 00:47 | 演劇一般
 1月11日のワークショップのレポートができました! 書くのに2週間もかかってしまった。遅くなってごめんなさい。次回のワークショップは2月22日です。恒例の「俳優を目指さない演劇ワークショップ」です。多くの方のご参加を熱望。お申し込みをお待ちしています。

 東武線で栃木市入り。朝から高校演劇の北関東大会を観ます。県立佐野松陽(栃木)「みんなのひ」、県立新潟南「風に吹かれてドンキホーテ」、筑波大附属坂戸(埼玉)「指の先からコガタルリハムシ」、作新学院(栃木)「ピチカート!」、県立入間向陽(埼玉)「クチオとブービン 愛しの上P戸惑う蛭子さん」、県立前橋(群馬)「そばや」の6作品を堪能しました。

 県立佐野松陽の「みんなのひ」。去年の「株式会社もるもっと」もおもしろかった。今年もいいですね。たろささんは、感想板に「栃木県の宝」だなんて書き込みもありました。ホンにも演技にもセンスを感じます。「今日は週に一度の水曜日です!」とか、私もどっかで言いたいです。あのお店が古本屋だったらなぁ。私なら、絵本を売りに来た客のことも語りたいです。

 県立前橋の「そばや」。ミンジョイという語感の不思議さ。あれ、本人が実際にそう呼ばれているんでしょうね。そして、きっと本人たちの持つ「社会性」のようなものがそのまま舞台に活きていそうな、あの座持ち。あの掛け合い。今日いちばんのお気に入りです。

 いまテレビでオリザさんのロボット演劇をやっている。(はやし@小山市内のホテル)
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by futohen | 2009-01-25 00:27 | ワークショップ
 4×1hプロジェクトの2本立て公演を観劇。新宿シアター・ミラクルにて。「月並みなはなし」は、黒澤世莉さんの脚本を中屋敷法仁さんが演出。いやぁ、これはすごいなぁ。「演出スタイル先にありき」みたいな印象。正直、脚本と演出がマッチしていない感はあります。私は以前に世莉さんご本人がこの脚本を演出した公演を観たことがあります。演出のちがいがおもしろいし、脚本の内容も思い出しながら観ていた。だけど、初めて観る人はなにがなにやらわからないだろうなぁ。という気もします。「ソヴァージュばあさん」はモーパッサンの原作を谷賢一さんが脚本化。演出が黒澤世莉さん。ソヴァージュばあさん役の菊池美里さん、すごいですね! いい面構えだなぁ。登場した瞬間に引き込まれました。照明のあの演出はおもしろいですね。ああいうの、初めて観ました。ただちょっと目が疲れます・・・。(はやし)
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by futohen | 2009-01-24 01:11 | 演劇一般
 午後。お世話になっている先生のご依頼で、演劇部員たちと劇作の勉強会。部員7名のうち5名が脚本を書いているというのがすごい。感想やアドバイス。ハコ書きの書き方やト書きの書き方についてなど。もっとワークショップ的に手を動かしたり声を出したりするつもりでしたが、私が時間配分を完全に誤った。また機会があれば、こんどはもっと身体を使ってやりましょう。みなさん、お疲れさまでした。楽しんで劇作に取り組んでくださいね。

 「ト書き」って、おもしろいですね。どんなに詳細に情報を伝えていても、ト書きが素のまま観客の目に触れることはない。上演作品のなかに溶け込んでいる。それを見抜けるか。見出せるか。観たものをそのまま「ト書き化」していく作業とか、おもしろそうです。そういうの、やってみようかしら。さしずめ「劇作家を目指さない劇作ワークショップ」ですね。いつかきっと。

 山内和彦の「自民党で選挙と議員をやりました」(角川SSC新書)を読了。(はやし)
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by futohen | 2009-01-22 23:10 | 演劇一般