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「暮れないマーチ」

 優秀校東京公演の今日が第一日。国立劇場にて。東京は今日も雨。これで6日連続?

 三刀屋高校(島根)の「暮れないマーチ」。これはいいものを観た!というのが率直な感想です。きちんと空気ができていて、それが客席の隅々にまで届いていました。全国大会では、物語終盤で、芝居が終わったと勘違いした観客が拍手してしまう一幕がありました。きちんと観ていたら、拍手なんか起こるはずのない場面ですね。全国のときは一日に5作品上演されるうちの4本目だったので、観客も集中を欠いていたのかもしれません。

 2階席からこの作品を観ると、「ああ、舞台をうまく使っているなぁ」と感心します。上も下も奥も前もバランスよく、全体を使っていて偏りがない。あの4匹の昆虫も、離れて観たほうがいっそう愉快ですね。ちょっとドリフターズみたい。カブトムシの向こうでダイスケがどんな顔をしているのか想像させられる。それがいいですね。少年って、なんであんなに昆虫が好きなんでしょうねー。夏の風物詩はたくさんあっても、少年にとって夏の1位はゼッタイ昆虫採集だし、カブトムシだもんなぁ。カブトムシは夏が終わったら死にますね。それがいいんだろうか。あのヴァルティナみたいな曲も、「彼岸」を思わせてナイスです。役者のセリフは全員が2階席まできちんと聞こえていました。普通に喋っているのに。さすがです。(はやし)
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by futohen | 2008-08-30 23:26 | 演劇一般

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 ファビアン プリオヴィユ&バレエ ノアのダンス公演「エディ」「紙ひこうき」を鑑賞。世田谷パブリックシアターにて。コンテンポラリーダンスの2本立て公演です。どっちもすごかったんだが、特に「紙ひこうき」がよかったなぁ。描かれるのは日本の女子高生たちの生活。テーマは「いじめ」あるいは「仲間はずれ」。痛いテーマです。開演の仕方がかっこよかったな。風船に顔を描いてそれが割れた瞬間にイン。きっと意味、ありますよね。終盤、いわゆる震源地ゲーム(全員ダンサーだから、ハイレベルな震源地ゲームだ)のシーンの、影を使った演出に身を乗り出しました。11名の女子ダンサーには、現役の高校生はもちろん中学生までいるそうです。すごいなぁ。今夜1回限りの上演なんですよね。観られてよかったです。

 長嶋有の「泣かない女はいない」(河出文庫)を読了。長嶋有って本当に男性?(はやし)
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by futohen | 2008-08-29 23:38 | 表現活動一般

「家族の肖像」

 サンプルの「家族の肖像」を観劇。五反田のアトリエヘリコプターにて。劇団初見。この劇場に来たのも初めてです。ここ、元は何だったんですか? ロケーションと建物そのものと舞台装置と。ワクワクさせられたなぁ。外は間歇的に大雨が降るし。ちょっと大げさだけど、法政大学ホールで初めて維新派を観たときの興奮を思い出しました。空間が、ね。芝居はすばらしくおもしろかったです。胸が悪くなるようなおもしろさ。古舘さんは「瞳」とはゼンゼンちがう役柄。どんどん気持ちが重くなっていきます、我が身を振り返って。私はこの作品を、8月の終わりの、この落ち着きのない時期じゃなくて、10月とか11月とかにじっくり観たかったです。

 先週来どうも体調がわるい。今日は一切仕事をしていない。体がだるいです。(はやし)
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by futohen | 2008-08-29 00:19 | 演劇一般

 ロジカル・シンキングの講座を受講。一日みっちり勉強しました。情報を切り分けて、つなげて、組み立てる練習。私はロジカルな物言いができるようになりたいです。言葉の無駄遣いをせず、時間のロスをせず、コンパクトにコメントできるようになりたい。その助けとなるかしらと期待しての受講でした。私はそれこそ中学生のころから、トボけたおもしろいことを言えるようになりたいと思っていました。それもいいが、いまは明晰さがほしい。

 この1ヶ月間どんなことにお金を使ったかを一人一人がポストイットに書き出す。グループでそれを持ち寄って分類するという演習がありました。お金の使い道から生活がありありと透けて見えるのがおもしろい。「サルサレッスン代」とか「プロレス観戦代」とかって、1枚のポストイットが雄弁に人を語りますよね。もし金額まで書いてあったとしたらすごい情報量だ。性別も生活環境も家族構成も性格までも想像できます。「これ、おもしろいぞ。この着想を演劇に応用できないか?」とすぐに考えてしまうのが私の性。完全に講座の本筋から外れている。

 平田オリザさんの「地図を創る旅」(白水社)を再読了。4年ぶりでした。(はやし)
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by futohen | 2008-08-28 01:06 | ワークショップ

次回のワークショップ

 次回のワークショップは10月18日(土曜)におこないます。いつもの「俳優を目指さない演劇ワークショップ」です。ちょっと間が空いてしまいますね。夏から秋にワープします。また楽しく明るくのんびりと演劇で遊びましょう。参加のお申し込みをお待ちしています。

 夜。新宿でコージーと打ち合わせ。2学期以降の授業について。というよりまずは9月の文化祭発表だ。「演劇」も「朗読」も、豊かな発表会になるように本気で臨みます。今年の文化祭は2日間とも行く予定。観られる限り、できるだけたくさんのクラス劇を観ます。(はやし)
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by futohen | 2008-08-27 00:25 | ワークショップ

ごめんなさい・・・

 大変ごめんなさい。勝手に誤解していました。三重県大会の1位校が全国大会に進める旨、それは私の完全な思い違いでした。恥ずかしいです。失礼いたしました。

 飯野高校「部活戦 グラデーション ~Can you help me?~」
 川越高校「ハナミズキ」

 上記の2作品が最優秀賞に選ばれたそうです。12月に石川県で行われる中部大会に三重県代表として出場します。おめでとうございます。中部大会も観に行きたいなぁ。

 柿喰う客の「真説・多い日も安心」を観劇。吉祥寺シアターにて。劇団初見です。これはすごいなぁ! 最初っから最後まで、ずーっとおもしろかったです。1時間45分、堪能しました。深谷由梨香さんという方は、普段はどういう方なんだろう。(はやし)
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by futohen | 2008-08-26 01:01 | 演劇一般

「ジャンバラヤ」

 昨日は大雨。今日は快晴の鈴鹿市。会場に向かう途中、街ナカをシオカラトンボが飛んでいるのを見ました。夏が終わっちゃうなぁ。北京オリンピックも今日で終わりですしね。

 神戸高校の「ジャンバラヤ」。私には珍しく、かなり後方の客席で観劇しました。それでも最初の母トモ子から、みんなセリフが自然にはっきりと聞こえます。男子も女子も演技に無理がないですね。自分の役になっている。娘ミカが息子イサムに話しかけるシーン。声がボールのようにまっすぐ飛んで、相手の身体に当たっているのが見えた気がしました。舞台セットも衣裳も丁寧に作られていて好印象です。私はこの作品をもういちど観たいです。今度はいつものようにかなり前方の客席で。役者の表情まできちんと見届けたい。パンフレットで確認すると、神戸高校はキャスト11名のうち10名が1年生であるようです。すごいなぁ!

 昨日今日で全10作品を堪能しました。個人的に飯野高校の「部活戦 グラデーション ~Can you help me?~」に創作脚本ならではの不思議な魅力を感じました。変な言い方だけど、ボランティア部の活動を他にも観てみたい(別の案件?)。主人公(女子)の「透」という名前に作者がこめた思い(願い)を尋ねたかったな。この劇場は舞台が見やすいし、声も聞きやすいですね。きびきびした運営も好印象。幕間研究会も楽しかったです。お疲れさまでした。審査講評は明日なんですよね。明日は来られない。講評、聞きたかったです。(はやし)
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by futohen | 2008-08-24 23:51 | 演劇一般

「煙が目にしみる」

 高校演劇の三重県大会。今日が第一日です。5校の作品を観劇。鈴鹿市民会館にて。近鉄電車を乗り継いでやって来ました。鈴鹿市に来たのは初めてです。高校生たちが喋っている言葉は、明らかに名古屋弁とは別種のイントネーション。例えば「終わって」を、名古屋だとフラットに発音しますが、三重県の人々はアタマの「お」にアクセントがある。ざっくり括ると、ここはもう関西文化圏なんですね。隣県なのにゼンゼンちがう。おもしろいなー。

 桑名西高校の「煙が目にしみる」。いろいろな部員がいますねー。男子も女子も、いろいろな顔があり、いろいろな声がある。豊かです。帰りの電車で部員たちを見かけました。男子がみんな私より小柄で驚きました。みんな舞台では大きく見えたんですよ。惜しいのは2点かな。長椅子が2脚とも客席と平行に置かれていました。これはちょっと斜めに置くのが私の好み。大人数のシーンで、フォーカスの当たる人物がセンターに来る傾向があります。これも上下に振るのが私の好み。注文はそれだけです。見事な上演に拍手拍手。群馬の全国大会で観た作品のなかに、仮にこの作品が混じっていてもなんら遜色はないですよ。

 青島幸男みたいな、あのお婆ちゃんが効いています。認知症気味のお婆ちゃんだけが、幽霊の姿を見ることができるし、幽霊の声を聞き取ることができる。あちらの世界に通じている。それ自体は特に珍しい設定ではないかもしれないけど、やっぱりそれが効いています。

 認知症のお年寄りって、記憶や能力が次第に失われていく。数字に例えると、100だったものが、だんだん数字が減っていって、最期はゼロになる。そういうものだと私は思っていました。悲しくて、哀れなことだ。でもそうじゃないのかもしれない。100が70になった人は、すでにあちらの世界に30行っているのだ。あちらとこちらで足して100。失われてもいないし、減ってもいない。少しずつ数字が渡っていき、こちらでゼロになったとき、あちらで100になるのだ。これは客席で私が勝手に思ったことです。作り手のねらいとはズレていると思う。でも私は客席ですごく優しい気持ちになり、なぜだか泣けて仕方がありませんでした。

 資料を見ると、桑名西高校は過去5年間で3回中部大会に進んでいるそうです。県下指折りの優秀な演劇部なのだ。今年も中部大会は固いんじゃないのかな。来年は三重県で全国大会が行われます。開催県の1位校は、ブロック大会を経ないで全国大会に進めます。桑名西高校、ひょっとしたら来年の全国大会出場、早々と決めちゃうかもね。(はやし)
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by futohen | 2008-08-24 00:38 | 演劇一般

 先日のワークショップのレポートができました。
 「俳優を目指さない演劇ワークショップ」です。
 どうぞご覧ください。

 ワークショップのレポート

 次回の日程は、決まり次第ご案内します。
 今後もよろしくお願いします。(はやし)
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by futohen | 2008-08-23 21:25 | ワークショップ

 松尾スズキの「演技でいいから友達でいて」(幻冬舎文庫)を読了。たぶん単行本が出たときにも読んでいます。内容をすっかり忘れていた。板尾創路の話がおもしろかったな。

 名古屋市内をぶらぶら歩き回りながら、アタマのなかで「発酵」するのを待ちます。なんとか今夜中にはワークショップのレポートを書いてしまいたい。(はやし)
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by futohen | 2008-08-22 22:57 | 演劇一般