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 いやぁ、びっくりした! 「演劇は道具だ」というタイトルの本を発見。ぶらっと立ち寄った伊勢佐木町の有隣堂書店で。私は一瞬、血の気のひくような思いをしましたよ。

 2日前に、私は4月ワークショップのレポートを公開したばかりです。そのなかで、私はまったくおなじ表現を使っているものね。宮沢章夫といえば、小説を書いて芥川賞の候補になったことさえあり、演劇界ではすでにたいへんな著名人だ。その宮沢氏が私とおなじことを企てている、あるいは私よりもっと建設的でもっと前向きなことをこの本でおっしゃっていたら、どうする? 私のやることがなくなっちゃうじゃないの。焦ったなぁ。焦った焦った。

 奥付を見ると、まだこの4月に出版されたばかりのようですね。ジュニア向けのうすっぺらな本(内容がではないですよ! 本そのものが)だったので、これは10分で読めると踏んで、すぐに立ち読む。宮沢章夫さん。有隣堂書店さん。買わずにすませてごめんなさい。

 で。宮沢さんが「道具だ」とおっしゃることの意味は。

 なにせ10分で読んだので(重ね重ねごめんなさい・・・)、私の理解はまちがっているかもしれないよ。私の思うに、この本は帯がいい(←いやみでも皮肉でもありません!)。帯の文章が、本の内容を上手にまとめています。それをさらに私がまとめていわく、

 演劇は、世界や自分やあれこれを考える道具だ。(あるいは道具になりうる)

 本文では、その内容を宮沢さんご本人の文章で(帯を書いたのはきっと編集者だよね)、くわしく、そしてわかりやすく解説なさっています。なるほど。まったく同感です。異論はないです。哲学的な思索のきっかけを与えるものとしての演劇も、まことに重要なものだと私も思います。私自身、ワークショップをこれだけやっていれば、当然いろいろ考えますもの。

 けども。ね。正直、ホッとしました。私が「道具」ということばを使ったのは、レポートを読んでくださればおわかりのように、それとは意味がちがいます。「きっかけ」とか「機会」とかのことばには置き換えられない、「道具」。それとしての演劇で、私は遊ぶのだ。(はやし)
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by futohen | 2006-04-29 21:15 | 演劇一般

 なにせキョウコがいいです! キョウコ役をなさった方は普段からあんな感じなのかしら。ほかのどんな俳優(劇団内外!)とも取替えが効かないですね。すてきなキョウコでした。

 手紙を朗読するシーンからあと、ばたばたばたとストーリーは進展しますが、私はキョウコの顔ばっかり見ていたような気がする。で。ほかに人がいなくなって、ノブアキさんとふたりですごす、あの時間のキョウコは最高ですね。ほんの数分だけど。私は身を乗り出して、そして「オレ、このまま泣いてしまうかも」と思ったものな。珠玉の名シーン。珠玉の名演技。

 1年前のちょうどいまですね。5月のアタマでした。私が演出をして、ふたりの俳優と、いろいろ話し合い、いろいろなことを試しながら、30分ほどのお芝居を作ったのでした。そのときの演出テーマというか、目標のひとつが、「もしあれが自分で。人生の最期の30分間にこんなおしゃべりのできる相手がそばにいたなら、まぁ私の人生、わるくないのかも?」と。観客に思わせることだったのでした。まぁ、そういう意味では、あれは「ラスト・シーン」しかないお芝居だったのですね。(自分で言うのもナンだが、すてきなお芝居でした)。

 「コクハクチ。」のキョウコとノブアキのあの数分間もそんな感じでした。やはり私は泣くよ。

 脚本はコメディの教科書どおりという感じ。「劇的アイロニー」(←観客は「そのこと」をすでに知っているけど、登場人物はまだ「そのこと」を知らない)の部分をひっぱりすぎだとか、俳優の声が大きすぎるとか(ホスピスなのに)、注文をつけたい部分もあります。それでも私は存分に楽しみました。比べちゃ変だけど、「THE・有頂天ホテル」よりおもしろかったです。

 中野ザ・ポケットにて。4月28日(金曜)のソワレを観劇。(はやし)
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by futohen | 2006-04-28 22:54 | 演劇一般

レポートができました!

 4月22日(土曜日)におこなったワークショップ。
 その様子を写真入りでレポートしています。

 第38回ワークショップのレポート。←こちらをクリック。

 どうぞご覧くださいね!(はやし)
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by futohen | 2006-04-28 00:15 | ワークショップ

 いいリーダーって、どんなリーダーなのかしら。どんなリーダーのワークショップだったら参加してみたいものかしら。22日のワークショップのときに、参加者のみなさんにお尋ねしてみました。先月は「いいワークショップ」についてお尋ねして、こんどは「いいリーダー」です。

 で。自由記述&箇条書きで、挙がったのはこんなリーダーだ。じゃじゃん!

 ○気遣いができるリーダー
 ○頼りがいがあるリーダー
 ○優しいリーダー
 ○ひとつの答えの道程をいくつも考えさせてくれるリーダー
 ○指導がこまかすぎないリーダー
 ○失敗をうまくフォローしてくれるリーダー
 ○場を盛り上げるリーダー
 ○全員をまんべんなく見ているリーダー
 ○話の内容に根拠がある(見える)リーダー
 ○すばやく仕切るリーダー
 ○経験豊富なリーダー
 ○ダメだしといいところを両方言ってくれるリーダー
 ○自分自身も楽しんでいるリーダー
 ○方向性を決められるリーダー
 ○文句を言われても気にしないリーダー
 ○明るいリーダー
 ○いやみのないリーダー
 ○聞き取りやすい指示をするリーダー
 ○参加者をやる気にさせるリーダー
 ○つねに前向きなリーダー
 ○説明上手なリーダー
 ○まず全体を見渡す目になれるリーダー
 ○「~しなければならない」というプレッシャーを感じさせないリーダー
 ○ちいさなことも拾うリーダー

 なるほど! ちなみに順不同。今後もますます精進します!(はやし)
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by futohen | 2006-04-24 22:00 | ワークショップ

水戸にて、ほか雑感

 3分間ずつ。ひとりひとりパフォーマンスの時間を設ける。自分の得意なことならなんでもよし。身体表現の要素があればよし。その3分の充実度を毎回高めつつ、今後はそれについてのコーチをしてもらうことにしました。これがいいね。とっても楽しみです。

 こう、演技の「フロム A トゥ Z」を毎度毎度おしえながら私が思うのは、おしえることで私自らがいちばん多くのことを学んでいるということだ。レッスンのたび、いちばん多くの発見をしているのは、講師の私だろう。きっとそうだと思う。

 私はいままでキミたちに演技をおしえてきたけど、こんどから、みんな時間を少しずつあげるから、その得意ワザをおしえてみてくれたまい。互いに。もちろん私にも。もう私はなかなかいいトシで、かつてほどアタマも身体もやわらかくはあるまい。まちがいなく、おしえ甲斐のある生徒であろうよ。だって、このトシで、いまから新体操だの、空手だの。ねぇ。

 ところで。

 大学の最終学年のとき。私は本当の「ゼミナール」を経験しました。論文指導教官の先生がご自身の空き時間にご自身の研究室で開講(?)なさった勉強会でした。だから単位の認定とは無関係。学生が各自、自分の論文研究の経過を発表し、互いに意見を交わす。先生はニコニコしながら私たちの話を聞き、ときおりコメントをなさる。

 あれはもう、とってもとってもおもしろかった。そういう場を設けてくださった先生を、私はいまでも尊敬しています。大学に通うのが、稽古場に通うのとおなじように、楽しみでした。最終学年にして、初めてのことだった。私はそういうね。ワン・ウェイではない、互いに「→」を発信しあうような勉強の場を、演劇で実現したいと、ずっとずーっと、それこそあれからもう10年も、願いつづけ、働きかけつづけていたんだな。そうなんだ。

 水戸で、ま、これがうまく動き出せば、だけど、でもこれってまぎれもなく、「ゼミナール」だ。身体表現のゼミナール。ゼミナール方式のレッスン。ようやく私は私の望む勉強の場を、ささやかではあっても実現できるのかもしれないね。少人数で、定期的におなじメンバーが集まる機会だからこそ、可能なんだな。有意義だな。私のワークショップも、私にとってきわめて大きな楽しみなんだが、それとはまたちょっとべつに。(はやし)
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by futohen | 2006-04-23 23:12 | 演劇一般

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 ご参加くださったみなさん、お疲れさまでした!
 レポートを近日中にかならず!(はやし)
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by futohen | 2006-04-23 01:00 | ワークショップ

CD選び

 区内の図書館をハシゴ。ワークショップなどなどで使うCDを物色。

 昨今疲れ果てていて、なかなかブログを更新するエネルギーがない。図書館の書棚を眺めては、ちょっと興味を感じた本を借りる、というのが私のストレス解消法(のひとつ)。なのですが、いま数えてみたら、私は図書館から本を「29冊」借りていました(ちなみにCDは19枚)。いま図書館の本が手元に29冊ある。そんなの、いくらなんでも読めるわけない。毎日1冊読み終えたとしても1ヶ月かかるじゃないの。貸し出し期間は2週間でしかないのに。

 ある意味、暴飲暴食をする人とおなじ状態なわけだな。いまの私は。イカレてるなぁ。

 そうだよな。去年の夏から、ほとんど休みがないんだもんな・・・・・・・・・。

 でも私の借りているのが本でよかった。お金だったらどうする。アイフル。

 こんなに身体は疲れ切っていても、アタマは働いている辺りが救いというか、悲しい習性というか。今日もまたいくつものアイデアが降臨。「演劇学園(仮称)」というゲームを、こんど試してみたいと思います。もっとスマートな名前は思いつかないものかな。(はやし)
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by futohen | 2006-04-20 23:08 | ワークショップ

 来る4月22日。今週の土曜日です。おかげさまで多くの方からお申し込みをいただいています。先月も申し込みが多かったのですが、今月はそれを上回るペースです。ありがとうございます。張り切りますよ。きっと盛況な一日になるでしょう。楽しみ楽しみ。アシスタントのKさんともども、みなさんのお越しを会場にてお待ちしています。

 今日はすでに5月分のチラシの印刷。アタマでは6月の内容を練っている。わぉ!

 こうして「俳優を目指さない演劇ワークショップ」をコツコツとつづけて、その暁には「俳優を目指さない演劇学校」をオープンするのだ。その日まで(夜が明けるまで)、私はチラシを折り込みつづけるのだなぁ。きっと。たぶん。そんな気がする。かもしれない。

 私がチラシをリュックに詰めて自転車で走り回るその道は、「地道」という名前の道だ。

 そんなことを思う夜。いま「夜」の何時ぐらいなんだろーか。(はやし)
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by futohen | 2006-04-18 23:23 | ワークショップ

 ○暗い中でのレッスンもいいものですね。
 ○夜にやるのははじめてなので楽しかった。
 ○目を閉じて歩くのが楽しかったです。怖い壁を壊すみたいな感じで新鮮でした!
 ○「神様」の夜バージョン、変わった感じがしました。
 ○「神様」、おもしろかったです。さぐりあてるのが楽しい。
 ○暗闇で動くのは楽しいけど、障害物が怖い。
 ○男の人の「充恵」が大和撫子系で、女性の「充恵」が太っ腹なのがステキ。
 ○アイテムが多いので覚えられなかった。
 ○普通に台本を読んで動くより、いろいろ想像力がわいてアイテムを使うほうに夢中になりそうでした(笑)。はじめとまどいましたが、すごくすごくおもしろかったです!
 ○アイテムに「茂」として対したときの特別なイミや、そのときの状況をあらわすような使い方をしたいと思っていたのに、触るので精一杯だったのが無念。
 ○今回、光やカゲ、暗さをたまに意識できて、美容院の周りの海もちょっと見えそうになったのに、セリフにとらわれすぎて中途半端になったのも無念・・・。

 プロ野球だと、「球音を楽しむ日」でしたっけ。鳴り物入りの応援をしない試合がありますね。たまに。今回の演劇倶楽部は、はじめて夜にやりました。なので夜ならではの試み。いくつかのゲームでは灯りを消してみた。でも真っ暗にはならない。八幡山の会場は窓が大きい。自然の灯りが部屋に注ぎ込む。今夜はさながら「月灯りを楽しむ夜」だ。

 むーんりば~、わーいだ、ざな、まーいる~♪

 テキストはグリングの「海賊」です。今回ほど、このテキストにふさわしい日もないような。

 前回は12個だったアイテムが、今回は16個。たしかに多かったかな。次回(5月20日)はこのルールのさらにその先まで。一歩進めようと思っています。お楽しみに。(はやし)
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by futohen | 2006-04-18 20:17 | 不等辺演劇倶楽部

 ご参加くださったみなさん、ありがとうございました!
 ワークショップも含めて、夜におこなうのは今回がはじめて。
 演劇の稽古って、でも考えたら夜やるのが普通でした、学生のころから。
 新鮮なような、なつかしいような。(はやし)
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by futohen | 2006-04-15 23:32 | 不等辺演劇倶楽部