2007年 08月 21日 ( 1 )

「阿波DANCE」

 渋谷のアミューズCQNにて鑑賞。んー。これははっきり愚作でしょう。期待していただけに残念。言いたいことは多いが、やっぱりシナリオだろうなぁ。主人公の態度があんなにネガティブだと、さすがに感じ悪いわ。「私には無理」「こんな田舎じゃ無理」。「無理」が口癖の人って私は嫌いです。「こんな田舎」発言が連発されるのも耳障りでした。鳴門の人が観たら悲しむよ。そのくせ大塚美術館でデートするシーンでは、「へー、鳴門にもこんなところあるんだぁ」だって。このセリフには失笑しました。大塚製薬からいっぱいお金が出たんだろうね。

 主人公には当然「迷い」や「悩み」がある。それが周囲の大人の言葉によって解決します。ここが最大の弱点でしょう。この作品は高校生たちを、じつは「対大人」「大人との関わり」でしか描いていない。男子の告白がいかにも取ってつけたように見えるのはそのためだ。あれは余計なんですよ。高校生同士のつながりをゼンゼン描けていないんだから。

 同じように「ダンス部」の高校生たちの葛藤を描いていても、法政二高演劇部の名作「ロック」はまったく違いました。ダンスをする理由や葛藤の答えを、彼らは自分たちで見つけました。大人は関係ない。だから「ロック」はあんなにまぶしくてあんなに瑞々しい。「ロック」と「阿波DANCE」とでは、描かれている高校生たちの自立度は、まさしく「大人」と「子供」ほど違います。なんかねー。つまんねーよ。「阿波DANCE」の高校生。(はやし)
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by futohen | 2007-08-21 20:40 | 表現活動一般