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演劇が人生を変えるのか

演劇が人生を変えるのか_e0008016_23182985.jpg JAM SESSION の「女の平和」を観劇。下北沢「劇」小劇場にて。月曜の夜なのに超満員です。やはり注目は演出でしょう。上演時間は約60分。ですが観終わった直後は1本の大河ドラマを観たような満腹感があり、同時に1曲のJ-POP(ブルーハーツとか)を聴いたかのような感じもした。不思議な見応え。空間の作り方や時間の作り方、さすがにおもしろい。観ていてワクワクしました。どういう稽古をしているんだろう。演出の西沢栄治さんとは、私は直接の面識はないのですが、きっと共通の知り合いは何人もいるはず。同じく90年代の前半に駒場小劇場で芝居をしていた者として、西沢演出作品には「故郷の訛」のようなものを感じるのです。私ももっと勉強しよう。アリストパネスなんて興味なかったからなぁ。この作品を観て、私の「世界」はたしかに変わったのかも。

 森崎和江の「悲しすぎて笑う 女座長筑紫美主子の半生」(文春文庫)を読了。解説は渡辺美佐子。昨日の高速バスで読みはじめ、引き込まれ、高速読書。筑紫美主子の佐賀にわかをぜひ観てみたいです。映像が残っていないかしら。「時代と社会の理不尽に翻弄され、選択の余地のない道を生きた女性が掴んだ強さ」、圧倒されました。私は大衆演劇を観たことがありません。渡辺美佐子の「化粧」も観ていません。うーん。もっと勉強しなければ。

 演劇が人生を変えるのか。人生が演劇を変えるのか。(はやし)
by futohen | 2009-02-16 23:47 | 演劇一般