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赤鬼と白兎

 最優秀賞    県立松戸馬橋「赤鬼」
 優秀賞第一席 県立大船「音楽劇『アニータ・ローベルのじゃがいもかあさん』」
 優秀賞第二席 拓殖大第一「音楽劇・山姥」

 「赤鬼」と「じゃがいもかあさん」が7月の全国大会に出場。「山姥」は3月の春フェスに出場します。大会ベスト3は3つとも土田峰人先生の作品になりました。すごいですね!

 南関東大会の2日目。県立松戸馬橋(千葉)「赤鬼」、県立木更津(千葉)「トシドンの放課後」、県立大船(神奈川)「音楽劇『アニータ・ローベルのじゃがいもかあさん』」、茗渓学園(茨城)「マリア」、県立水海道第一(茨城)「サバキ~ボーダーラインより~」、都立戸山(東京)「アベケン1」の6作品を堪能しました。昨日今日で13校。お疲れさまでした。

 「赤鬼」には演劇作品の凄みを感じます。千葉県大会で41点とって1位通過したときから、関東大会でも最有力作品だろうと思っていました。正直セリフの3割は聞き取れません。「偽りは真実を産むためのツワリ」だとかの、「野田節」がほとんど効いていない(聞き取れない)のも惜しい。でも理屈抜きに、この作品には惹きつけられます。言葉が通じた瞬間、奇跡が起こった瞬間、海の向こうに思いを馳せる瞬間、観ていて身体が震えました。大会の最初から最後まで、この「赤鬼」以外の作品が最優秀賞になるイメージが私は湧きませんでした。

 私が一番うれしかったのは県立甲府西「Where is White Rabbit?」が評価されたことです。春フェスこそ逃したものの優秀賞に名を連ね、作者の山本さんは創作脚本賞を受賞しました。本当によかったです。山梨県大会の審査員として、私はこの作品を2位に選び、世評の高かった県立甲府昭和「前夜祭」を3位にしました。そのことの「責任の重み」みたいなものをずっと感じていました。「前夜祭」の県落ちがショックである旨の第三者の書き込みをウェブ上でいくつも見かけました。「前夜祭」が魅力に満ちた素敵な作品であることは、そんなことはもちろんわかっています。今夜、審査経過の報告として、阿部順先生が甲府西の「白兎」のことを「ひじょうに評価が高かったです」とおっしゃったとき、なんだか泣けてしまって。

 「メロンパン」の今井先生とお昼にメロンパンを買いに行ったのも楽しい思い出!(はやし)
by futohen | 2009-01-18 23:35 | 演劇一般