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「タマゴの勝利」

 東北大会の2日目。仙台南(宮城)「にんじん」、県立大沼(福島)「笑わない女、泣けない男」、県立水沢(岩手)「サチとヒカリ」、県立久慈(岩手)「ファースト・ステージ」、第三女子(宮城)「タマゴの勝利」、八戸聖ウルスラ学院(青森)「我が内なるラピュータ」の6作品を堪能。夜は今夜も、お世話になっている先生方と楽しく飲む。この大会が終わったら私は虚脱してしまうかもしれない。それぐらい私は東北大会を満喫しています。幸せだー。

 一観客の立場から自由に発言しますと。宮城第三女子の「タマゴの勝利」には心を奪われました。画期的な作品だと思います。衝撃の性質は、1月の北関東大会で観た前橋南の「姨捨DAWN」に近い。食べたことのない食べ物を食べたような感じ。たとえは下手ですが、まだ胃にもたれています。この作品を審査員の方々がどう評するのか、すごく楽しみです。

 県立大沼の「笑わない女、泣けない男」。地区大会からだいぶ変えてきましたねー。私は笑わせたがり笑いたがりなので、ゴンザレスのネタは心憎い。歯ブラシの処理も素晴らしい。雪のシーンもよかった。幕の下ろし方も素敵です。地区よりも作品として出来がよくなっていると横澤先生とも話していました。終演後、部員たちはきっと怒られると思っていたのに、雅通先生は「よくやった」と部員たちにおっしゃったそうです。雅通先生の言葉にキャストの2人が泣いていた、という話をあとで部員のひとりから聞きました。私も泣きそうになりました。

 明日はあと2校の上演を残すのみ。しかしその顔ぶれがすごい。私は今年、高校演劇の作品をたっくさん観ました。1月の南関東大会からこの東北大会まで。本数は170本に迫ります。そして明日が2008年の私の高校演劇の最終日です。東北大会の楽日であり、私の楽日でもあります。顔ぶれは見事に楽日にふさわしい。全国屈指のカップリング。青森中央といわき総合の2作品を、私は心に焼き付けて2008年を締めくくります。(はやし)
by futohen | 2008-12-22 01:09 | 演劇一般