2005年 09月 10日
「劇王Ⅲ」の感想、番外
というか、ね。私は尾崎豊の「シェリー」という歌が好きで、それこそ高校時代からよくくちずさんだものでした(小声で)。学校まで自転車をこぎながら、とかね。で、ある日。私は、この歌、ひょっとして「聖母たちのララバイ」と相性がいいんじゃないか、と気づいたのでした。以来、「シェリー」と「聖母たちのララバイ」の2曲は、私のなかで不即不離。海を見ながら、これを交互に歌ったりすると、すっきりと私の疲れは癒えるのです。じつに愉快で。
それでは、尾崎豊&岩崎宏美の奇跡のデュエット。
「シェリーのララバイ」です! どうぞ!
シェリー。俺は転がりつづけてこんなとこにたどりついた♪(尾崎)
さぁ、眠りなさい。疲れきったカラダを投げ出して♪(岩崎)
シェリー。俺はあせりすぎたのか。むやみに何もかも捨てちまったけど♪(尾崎)
青いそのマブタを、くちびるでそっとふさぎましょ♪(岩崎)
シェリー。あの頃は夢だった。夢のために生きてきた俺だけど
シェリー。おまえの言うとおり、金か夢かわからない暮らしさ♪(尾崎)
ああ、できるのなら生まれ変わり、あなたの母になって
私の命さえ差し出して、あなたを守りたいのです♪(岩崎)
転がり続ける俺の生きざまを、時にはぶざまな恰好で支えてる♪(尾崎)
この都会(マチ)は戦場だから、男はみんな傷を負った戦士♪(岩崎)
シェリー。優しく俺を叱ってくれ。そして強く抱きしめておくれ
おまえの愛がすべてを包むから♪(尾崎)
どうぞ心の傷みをぬぐって
小さな子供の昔に還って、熱い胸に甘えて♪(岩崎)
シェリー。いつになれば俺は這い上がれるだろう
シェリー。どこに行けば俺はたどりつけるだろう
シェリー。俺は歌う。愛すべきものすべてに♪(尾崎)
そう、私にだけ見せてくれたあなたのその涙
あの日から決めたの
その夢を支えて生きていこうと♪(岩崎)
シェリー。見知らぬところで人に出会ったらどうすりゃいいかい
シェリー。俺ははぐれ者だからおまえみたいにうまく笑えやしない♪(尾崎)
恋ならばいつかは消える
けれどももっと深い愛があるの♪(岩崎)
シェリー。夢を求めるならば孤独すら恐れやしないよね
シェリー。ひとりで生きるなら涙なんか見せちゃいけないよね♪(尾崎)
ある日あなたが背中を向けても
いつも私はあなたを遠くで見つめている聖母(マドンナ)♪(岩崎)
転がり続ける俺の生きざまを、ときには涙をこらえて支えてる♪(尾崎)
どうぞ心の傷みをぬぐって
小さな子供の昔に還って、熱い胸に甘えて♪(岩崎)
シェリー。いつになれば俺は這い上がれるだろう
シェリー。どこに行けば俺はたどりつけるだろう
シェリー。俺は歌う。愛すべきものすべてに♪(尾崎)
尾崎! おまえ、岩崎宏美とつきあってたのか!?
あるいは思いつめたような表情で心療内科に通う青年ユタカと、髪の長い女性精神科医ヒロミの物語か。転移とか逆転移とか。あの世界にもいろいろあるみたいですしね。あるいはあるいは、ここはフーゾク店でユタカ青年はお気に入りのヒロミちゃん相手にそういう設定のプレイを求めている、とか。
歌詞を読むかぎり、これって明らかに男性が女性に「母親の役割」を求めていますよね。母セラピー。男性にはそういうマザコン的な部分があるんだろうか。劇団アルマルの「毎日死ぬ練習をしている」は、母親の惜しみない愛から息子が逃れようとする物語ですが、あの青年も恋人に母親的な役割を求めたりするんだろうか。それとも韓国の青年にはそういう心性はないのだろうか。気になる。(はやし)
by futohen
| 2005-09-10 22:12
| 演劇一般