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全国大会2日目

 今日上演された作品で、私がいちばん「いいなぁ!」と思ったのは、置賜農業(山形)の「どんがら山奇譚」でした。夢枕獏とか高橋克彦とかの短編を読んでいるような味わい。この作品はもういちど観たいです。ぜひ4つに残って国立に来てほしい。逸平と千草が歌うシーンは、ミュージカル演出における発明だとさえ思いました。めっちゃくちゃ感心した。あれが意図された演出ではなかったらしい旨をあとでうかがってびっくりです。今大会のベストシーンのひとつだとさえ私は思ったのに。その一方、その直後に暗転をはさんだのは疑問。暗転したってことは、その間に逸平と千草は寝た(と想像される)わけで、「おい、そこで寝ちゃいかんだろう」と思った。あそこは暗転せず、芝居で次の場面にまでつないでほしかったです。

 越智優さんとご挨拶。勢いで、以前から気になっていた点をお尋ねしました。すっきりした。越智さんの「サチとヒカリ」と、都立駒場の「Is-アイズ-」についてなんですが、いま検索したらどっちも同じ年度に書かれた作品のようですね。本当に偶然なんですねー。

 夜。先生方とまた飲みに行き、おもしろいお話をたっぷりうかがう。本当に勉強になります。審査員の講評を聴くよりも勉強になったかもしれない。いやぁ、高校演劇は素晴らしいなぁ。演劇観に自信のある演劇人はぜひ高校演劇に参戦すべき。本気で闘え。私は来年以降、開催県が何県だろうと、全国大会は必ず観に行きます。本当に勉強になるから。(はやし)
by futohen | 2008-08-10 00:40 | 演劇一般