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ツォルク砂丘の稽古場

 「ツォルク砂丘」。なんだかむずかしい名前だ・・・。これは演劇ユニットの名前なのです。不等辺の中澤日菜子が結成したユニット。その「ツォルク砂丘」の稽古の様子を、私はのぞいてみました。(ツォルク砂丘って、でも本当にどんな意味なんだ?>中澤)

 彼らはいま「クジラは猫に運ばれる」という作品の稽古をしています。中澤日菜子の新作です。9月初旬に、彼らはこの作品をたずさえて愛知県長久手町(愛知万博の会場としておなじみですね)に遠征するのです。

 全国制覇を目指して、長久手で合戦があるのだ!

 ステキだなぁ。ロマンだなぁ。日本劇作家大会2005長久手大会の「短編劇コンテスト」に、彼らはエントリーしているのです。その出品作品の、今夜は稽古。

 稽古場で稽古の様子を眺めていると、どこかうっとりしてくるような感じがあります。ムズムズするようでもあり、ワクワクするようでもある。私はもうそれこそ演劇をはじめた当初から、稽古場が好きでした。劇場よりも稽古場、本番よりも稽古が好きなのです。

 滝沢正光曰く 「練習が仕事。レースは集金」

 有名な競輪選手の有名なことばです。言うもんだねぇ、滝沢。でもこれには私も同意。集金っていうほどのお金にはならないけれど、本番は集金。稽古が仕事です。役者だったころも、演出家としてのいまも、真価を問われるのは稽古場です。

 もちろん劇場や本番もステキなものです。魅力にあふれている。でも私にとって、本当におもしろいこと、本当に創造的なことは、すべて稽古場で起こっていたように思われるのです。

 お。お。目が覚めてきた。 思い出してきた思い出してきた。

 私のなかの「演出家」が、むっくり起き出しましたよ。あの感覚を思い出してきた。俳優や脚本との距離のとり方などの、稽古場での私なりのあり方。しばらくご無沙汰だったからな。何ヶ月ぶりかに演出ノートも引っ張り出して、きっちり復習(予習)もしてみよう。

 24日は不等辺演劇倶楽部です。いよいよ(ようやく)第一回目。私はワークショップ・リーダーというよりは、演出家にちかい感覚で臨みたいと思っていました。ちょうどいいタイミングで、私のなかの「演出家」の感覚が戻ってきましたよ。ご参加くださる方々、ぜひお楽しみに。

 ツォルク砂丘のみなさん。今日はありがとうございました。お疲れさまでした。ぜひ全国にその名をとどろかせ! 全国のみなさん、「ツォルク砂丘」をどうぞよろしくお願いします!
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 今夜はさらに。稽古場のちかくのお店にも私は出没します。神出鬼没。世田谷区の下ノ谷商店街のなかほどにある「カフェ下ノ谷」です。前から行ってみたいと思っていたお店。ようやく顔を出すことができました。

 マスターのほづみんさん、おいしいコーヒーをご馳走さまでした。(はやし)
by futohen | 2005-07-22 01:02 | 演劇一般