都立江北高校演劇部「老人ホームひまわり園」その1


 都立江北高校演劇部の「老人ホームひまわり園」を見ました。

 やっぱりいいなぁ! いいものは何回見てもいいです!

 この作品は都大会の第1位。南関東大会でも最優秀賞。堂々のイチ押し作品として、全国大会に出場します。東京都のイチ押し。南関東のイチ押し。そして私のイチ押しです。7月末の八戸市公会堂。きっと全国大会でも高く評価されるものと信じています。この作品はステキですから。

 老人ホームひまわり園の、恒例のお楽しみ会にいたる日々。いくつかのエピソードを作品は淡々と伝えます。登場人物は、お年寄りたちとその家族、職員たちと実習に来ている大学生たちです。特定の主人公はなく、複数のエピソードがコラージュされている。その作風は、先日の劇団桃唄309のそれと似ている気もします。特に「K病院の引っ越し」とか。

 だからというわけでもないが、作品そのものが大人びて感じられる。というか大げさではなく、これは「高校生離れ」した作品なのではないだろうか。

 まず文字通りの意味で。この作品には高校生が登場しません。高校生離れ。

 高校演劇の多くの作品は、高校生を主人公とする学園モノです。高校生が登場しない、というだけで、ずいぶん少数派です。もっと言うと、高校演劇は「主人公の高校生の内面の葛藤を描いた作品」が大半を占めている。もちろんそれ自体が悪いわけじゃないですよ。ステキな作品を私はいくつも知っています。

 この「老人ホームひまわり園」は、特定の「主人公」がいません。「高校生」も出てこない。そして「内面の葛藤」も描きません。高校演劇においては、きわめてマレな作品だと思います。

 「内面の葛藤」を描かない、というのは語弊があるな。軽視してはいないが、もっと重視していることがある。ように私には感じられるのです。「ウチ」ではなくて「ソト」に目が向いている、というか。この点が、「老人ホームひまわり園」のもっともステキなところだと思います。

 ・・・う。案の定、この話、長くなりそうです。(はやし)
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by futohen | 2005-07-15 21:45 | 演劇一般