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圧倒的に平凡な日常

 朝から県民文化ホールで高校演劇講習会の2日目。メインは「四角歩き」の告白バージョンです。多田淳之介さんの「告白ゲーム」を本人の了解を得てアレンジしました。「(1)告白する人」と「(2)告白される人」のほかに、「(3)途中で帰る人」を入れたのがミソ。3人のなかで(3)の人物だけが「圧倒的に平凡な日常」を生きています。私は告白そのものよりもむしろ(3)の人物の圧倒的な日常性に打たれました。哀しすぎる。日常と非日常とはスレスレの背中合わせなのだ。だってそもそもくじ引きだし。本当に、人生なんてくじ引きなんじゃないかと思うことがあるよ。全編おもしろかったのですが、なかに1本とりわけ秀逸なものがありました。山田詠美の短編のような味わい。笑顔の奥に「女子高生の性欲」を見た気がしました。私は「四角歩き」を見飽きるほどやっています。そのなかでもこれは出色の出来でした。カタチを決めてやっていないのがいいんでしょうね。みなさん、お疲れさまでした!(はやし)
by futohen | 2009-08-07 23:59 | ワークショップ